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【内容】
鏡獅子
ここは江戸城大奥。正月恒例の行事、鏡曳きの日である。将軍が、余興に踊りが見たい、というので、茶の点前をしていた女小姓の弥生が老女たちに連れられてくる。弥生は恥ずかしがっていったん引っ込むが、無理矢理、将軍の前に引き出され、とうとう踊ることになる。川崎音頭や二枚扇の踊りなど様々に踊って見せる。飾ってある獅子頭を持つと、それが勝手に動き出し、弥生を引きずって去ってゆく。後には胡蝶の精が現れ、牡丹の花に戯れて踊る。静寂に包まれると、勇壮な獅子の精が出現。毛を振って踊り続け、威厳と気品に満ちた姿で獅子王の座に直るのだった。
廓文章 吉田屋
師走の大坂・新町の遊郭が舞台。正月準備で忙しい吉田屋の店先へ、編笠をかぶり紙子(紙で作った粗末な着物)を着た男が訪ねてくる。「喜左(衛門)に会いたい」と言う。喜左衛門とは吉田屋の主人である。しかし、みずぼらしい姿なので、使用人たちは取り合わず、箒などでたたこうとする始末。そこへ喜左衛門がやってきて、編笠の内の男の顔を見ると、大坂の豪商・藤屋の若旦那、伊左衛門ではないか。伊左衛門は恋人である夕霧太夫に通い詰めて勘当され、寒空の下をさまよっていた。七百貫目の借金を抱えている身。しかしびくともせず、昔のままの品格を保っている。夕霧太夫に会いたくて、つい吉田屋までやってきたのである。 昔の恩を忘れぬ喜左衛門は、伊左衛門を丁重に奥の座敷に通す。座敷で伊左衛門は、喜左衛門夫婦のもてなしを受けながら、夕霧はどうしているか、と気が気でない。やっと様子を聞けば、夕霧は秋に患っていたが、きょうは他の客の座敷に来ているという。他の客と聞き、嫉妬をする伊左衛門。一人になってからも、夕霧はまだ来ないのか、と居ても立ってもいられず、そわそわしっ放し。夕霧の座敷をのぞきに行ったり、炬燵に腰掛けたり、落ち着かない。夕霧との楽しかった日々を思い出して涙にくれたりする。やがて夕霧が、他の客の座敷を抜けて、姿を現す。会いたかったのに、伊左衛門はすねて辛く当たる。二人は痴話を繰り返す。そこへ、勘当が許されたという知らせ。さらに夕霧太夫を身請けする千両箱も運び込まれ、めでたしめでたしの大団円となった。 |
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