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公演名 足立正生 初期作品群&最新作特別上映〈原点から現点へ〉
['61]鎖陰['63]銀河系['67]赤軍・PFLP・世界戦争宣言['71]
幽閉者(テロリスト)['06]
公演日
場所
プログラム
2006年7月1日(土):映像ホール
10:00 12:30 14:15 16:10 18:00 19:30
A B A B シンポ C
 ※終映/20:41
2006年7月2日(日):studio21
13:00 15:30 17:30 19:00
D シンポ C D
 ※終映/20:53
Aプログラム/『椀』+『鎖陰』(計81分)
Bプログラム/『銀河系』(75分)
Cプログラム/『赤軍・PFLP・世界戦争宣言』(71分)
Dプログラム/『幽閉者』(113分)
シンポジウム参加者
・足立正生(映画監督)
・小野沢稔彦(映画プロデューサー)
・佐藤真(映画作家)
・『十三月』製作委員会 京都準備会メンバー(予定)
チケット料金
一回券  前売 800円  当日 1,000円
通し券  前売、当日 3,000円

京都造形芸術大学生は、一回券500円、通し券1,500円です。
高校生・シニア(60歳以上)・障害者は前売料金です。
前売券は京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科研究室にて販売いたします(天心館アネックス3F)。
シンポジウム入場の際は、チケットまたは半券をご提示下さい。
チケット
取扱い

・京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科研究室(天心館アネックス3F)
 tel: 075-791-9353(平日)

主催 『十三月』製作委員会 京都準備会/京都造形芸術大学 映像舞台芸術学科
協力 『幽閉者』製作委員会/日本大学芸術学部映画学科/京都造形芸術大学/スローラーナー/映画芸術/有限会社シネマトグラファー/ファインダーズ・ビューロー
お問い合せ 京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科研究室(075-791-9353)
※土・日のお問い合せは、京都造形芸術大学(075-791-9121)

【物語】花咲き乱れるパレスチナ。被占領地で必要な訓練を受けた三人の若者たちが、オリオンの天空で再びまみえることを誓って、敵地イスラエル・リッダ空港へ降り立ったのは、今から30年を越える遠い昔のことであった。オリオンの星へ昇華することを逸したひとりの青年へ執拗に繰り返される報復と帰還兵足立の眼底に焼き付いた半世紀の記憶の一枚一枚が剥がされ、フィルムに像を結んでいく。戦うことを強いられるパレスチナの現実は、「自爆」や「無差別テロ」を無化出来ない世界の現実でもある。過酷なファンタジーたる『幽閉者』は、理想を追い続けることの意味を私たちに問いかけてもいる。
そして、この京都には、オリオンの三つ星がまだ輝き続けている。


足立正生〈原点から現点へ!〉企画に寄せて

 反時代の申し子足立正生の原点は、ここではないどこかを常に希求し、あらゆる制度を破壊・越境するアヴァンギャルド精神にある。日大新映研の共同製作の実験から生まれた『椀』(1961年)、『鎖陰』(1963年)における人間の生を冷徹に凝視する斬新なイメージ。そして〈存在そのもののダイナミズム)へ向かう『銀河系』(1967年)。これらの初期足立正生作品は、暴力と性を突破口に目の前の現実からいかに越境するかの激しい欲望にさいなまれながら、結局はここに戻らざるを得ない循環を繰り返す。その後若松プロに参画し、大和屋竺と共に若松孝二の怒濤の作品群を脚本・監督として支えていく足立の原点が、初期作品の越境への欲望に見てとれる。1971年に『赤軍−PFLP・世界戦争宣言』を撮り、1974年に赤軍兵士としてパレスチナへ旅立った足立は、四半世紀に及ぶ越境生活を続けてきた。1997特にベイルートで逮捕、2000年に日本へ強制送還された長い獄中生活の中で、足立の越境を希求する魂は激しく燃え盛る。その反時代のアヴァンギャルド精神は、自らの幽閉生活を見事なフィクションとして昇華させた35年ぶりの新作『幽閉者』に結実した。そして足立は、再びパレスチナの地へ、フィクションとドキュメンタリーを越境する幻想アクション映画『十三月』を作るべく旅立とうとしている。その「現点」を見つめる眼差しを最初朋の「原点」とともに語り尽くしてもらいたいと願いこのプログラムを組んだ。
〈佐藤真■映画作家/京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科教授〉

 『十三月』−足立正生監督が、日本に強制送還され、30数年ぶりに脚本・監督映画として、あたためてきた。私たちは、『十三月』を契機に集まった。足立監督が撮った映画を観たい、製作から上映を支えたい、それぞれの思いをもって集まった。アヴァンギャルドな実験映画を知るもの、赤Pの上映運動を担ったもの、初めて作品を見たもの…『十三月』から過去に遡って足立監督を知る。まずは『椀』『鎖陰』『銀河系』を観てみよう。これが企画の始まり。『幽閉者』は岡本公三をモデルとしている。だが「幽閉者=テロリスト」は、足立監督自身であり、私たち自身である。それは、私たちの時代の閉塞状況そのものである。絶望と呼ばれるものであろうか。足立監督は「革命理論、人間観、世界観には、人間の根本的な哀しみについての共通認識が必要だ。哀しみを共有することが民衆の力となる」と私たちに語った。絶望は希望を生む。閉ざされた闇は光を放つ。足立監督は妖怪を生みだしたのだろうか?
〈鴻池 博■『十三月』製作委員会京都準備会〉