公演名 創生「幽玄の観樂」
公演日 2004年4月29日(木・祝)
時 間 16:30開演
場 所 京都芸術劇場 春秋座
入場料
[一般] 5,000円
[学生席] 1,500円(2階補助席)
[学内・友の会] 4,500円
[造形大生] 3,000円(2階席)
※全席指定
チケット
取り扱い
劇場企画運営室 075-791-8240
チケットぴあ 0570-02-9999
チケットぴあ 0570-02-9966(Pコード351-962)
主 催 京都造形芸術大学
制作協力 ツトム・ヤマシタ芸術研究所
協 賛 都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
後 援 京都府・京都市
お問合せ 京都芸術劇場企画運営室 075-791-8240
●第1部 音・動(音楽と舞)
●第2部 声・字(謡と物語)
出 演 ツトム・ヤマシタ(サヌカイト・打楽器)
観世榮夫(謡い・舞)
赤尾三千子(横笛)
中山玄晋(声明)
スタッフ 構成演出=ツトム・ヤマシタ
音響=増田 剛(uPP)
楽器担当=梶谷博文
照明=串本和也(RYU)
舞台監督=串本和也
プロデューサー=橘 市郎

一千三百五十万年前の岩石楽器「サヌカイト」の澄んだ音が魂を揺さぶる

 この企画は、21世紀を迎えた今、日本文化の中心地である京都より、新しい芸術を発信したいという願いから生まれました。京都は仏教音楽の宝庫であり、中でも声明は日本の「謡・唄・歌」つまり声楽にかかわる発声の原点といわれています。
 また、横笛はいろいろと形を変え日本の音楽を支えてきました。太鼓を中心とした打楽器はさらに古い歴史を経てきています。
 一方、能楽はこれらの音楽と結びつきながら、現在も日本の伝統芸能として生き続けています。私たちは京都だからこそ大切にしなければいけないものと、21世紀を迎えても受け入れられるような新しい芸術を模索してきました。
 幸いなことに、京都にはツトム・ヤマシタという世界的な打楽器奏者がいます。自ら作曲もし、グローバルな音楽活動を展開している彼は、仏教音楽についても造詣が深いことことことで知られています。そして、10数年前にサヌカイトという石に出会ってからは自然と命の神秘に心打たれてきたといいます。1350万年前から存在している石の響きは魂を揺さぶるものがあり、悠久の時の不思議さを教えてくれたのです。
 このツトム・ヤマシタが能楽師、観世榮夫と組んで「観樂」という新しい芸術を創生しました。「声字実相儀」「実相楽(儀)」つまり音と動きと謡いと物語を融合し「観ながら音楽を楽しむ」というものです。平たく言えば京都の文化遺産とサヌカイトがかもし出す「現代版幽玄の世界」と言っていいでしょう。
 さらに、国際的に知られている横笛の赤尾三千子と声明の中山玄晋を迎え、京都青龍の地より世界に向けて創生「幽玄の観樂」を発信致します。
ツトム・ヤマシタ
 五歳のときより父・山下清孟より音楽の手ほどきを受け、ピアノをはじめる。八歳で打楽器に魅せられ、打楽器を専攻。十七歳でジュリアード音楽院に給費留学生として渡米、後にインターローケン・アーツ・アカデミー、バークレー音楽院卒業。クラシック、ジャズなどを学んだ後、打楽器による新しい音楽を創造し、ベルリンフィル、フィラデルフィア、シカゴ響他世界的なオーケストラと共演。タイム誌に「打楽器のイメ−ジを変えた人」として取り上げられ、若くして打楽器音楽の巨匠たる地位を世界で確立。作曲家ハンス・W・ヘンツェ、P・マックスウェルディビス、武満 徹氏らと共に数多くの打楽器による楽曲を生みあげる。
 一九七二年、演劇と音楽を融合した芸術集団「レッド・ブッダ・シアター」を組織し、ヨーロッパ各国で五〇〇回を越える公演を開催。また同年、芸術選奨文部大臣賞「新人賞」受賞。一九七三年グラミー賞「作曲賞・プロデュース部門」ノミネート。一九七六年ロックグループ「GO」を結成しジャンルを越えて世界各地で活発な活動を行う。
 一九八〇年京都・東寺にて仏教音楽を研究し「供音式(音による法要)」なる新たな形態を確立。その後、高野山・延暦寺・薬師寺・東大寺・英国ストーンヘンジ他各地で供音式を行う。この間、国内外の多くの映画音楽も手がけ、一九八四年佐藤純弥監督映画「空海」では日本アカデミー賞「優秀音楽賞」を受賞。一九八五年ピアノの八八鍵を越える音域を持つ石の楽器「サヌカイト」との出会いにより、ヤマシタの・音楽がより深い次元へと発展することになる。
 音楽家として数々の受賞や招待公演のほか、芸術監督としても国際的に活動し、また現在ユネスコの全面的な協力のもと、リズムをコンセプトに世界平和を唱える文化事業のNGO組織「サクレッド ブリッジ ファンデーション(ジャカルタ)」の議長に就任。「聖なるリズムの祭典」のプロデュースを行っている。
観世榮夫(かんぜ ひでお)
 観世流シテ方。演出家。京都造形芸術大学教授。一九二七年、能の伝統的家柄観世銕之丞家に生まれる。祖父や父について三歳から稽古をはじめる。東京音楽大学(現在の国立東京芸術大学)に学ぶ。観世流の家に生まれながら二二歳の時、故十四世喜多六平太および故喜多実に師事して喜多流を学び、三二歳まで能界で活躍。その後、能界を離れ、演劇・オペラ・舞踊などの演出をするほか、舞台や映画に出演し、意欲的に活動。五二歳で再び能界に戻り、能役者として重厚な舞台を創るとともに他の舞台芸術の演出、役者としても活躍。一九五四年以来、海外での活躍も多く、能の公演のほか国際演劇シンポジウム、レクチャー、演技指導を多数行う。一九九四年には欧州公演・日本古典三大演劇「俊寛」の演出も。平成九年度芸術選奨文部大臣賞受賞。平成一〇年度モービル音楽賞受賞。
赤尾三千子(あかお みちこ)
 日本古来の横笛である、龍笛、能管、篠笛の三種を独奏楽器として確立させ、委嘱初演曲、オーケストラとの協奏曲など一〇〇曲以上のレパートリーを作り上げる。カーネギーホール、ベルリン・フィルハーモニーザール等での演奏は高く評価され、その音楽性と力強く澄みきった音色、伝統的な枠を超える優れた技術で国際的に活躍している。
七五年よ りNHKを中心にTV出演、番組の音楽などを担当、大河ドラマ「宮本武蔵」「富三郎の談話室」「音楽の旅はるか」
七七年よ り自主企画、制作による「横笛 赤尾三千子の世界」開始
八三年 芸術選奨文部大臣新人賞、ダイヤモンドパーソナリティ賞
八五年 石井眞木作曲「交響詩 祇王」「協奏曲 解説」、團伊玖磨作曲「交響曲第六番ヒロシマ」世界初演。以後、国内外のオーケストラと共演を続ける
九二年 中島健蔵音楽賞
九九年 ニューヨーク・アジアソサエティにおいて、アジア現代音楽界における女性パイオニアとして独奏及び韓国、中国の演奏家とコラボレーション
〇一年 「横笛 赤尾三千子の世界/三世音」於 国立能楽堂 共演 ツトム・ヤマシタ、観世榮夫、孤嶋由昌
〇二年 「横笛 赤尾三千子の世界/風の伝説I」於 東京芸術劇場 共演 柏木治次
〇三年 日本文化芸術振興賞受賞
〇三年 「横笛 赤尾三千子の世界/風の伝説II」於 紀尾井ホール 共演 YAS-KAZ
黒澤明監督「影武者」、大島渚監督「愛の亡霊」、木下順二作「子午線の祀り」、勅使河原宏製作の竹作品での演奏など、日本の笛の新たな領域を指向する、多様多彩な活動を続けている。
中山玄晋(なかやま げんしん)
叡山学院 研究科 卒(昭和三十七年三月)
天台宗比叡山延暦寺一山 明王院住職 大僧正
天台宗宗儀研究所 法儀音律研究部指導員
天台宗法儀基準作成委員会委員
比叡山延暦寺学問所法儀音律部 研究員
◆国内公演
東京国立劇場公演 シルクホール声明公演(昭和六十二年)
サントリーホール声明公演(平成元年)
岡山市文化ホール声明公演(平成元年)
万博声明公演二条城国際音楽祭(平成十四年)
◆海外公演
パリ秋期芸術祭(昭和五十三年)
於ルーブル美術館、ソルポンヌ大学、ギメ東洋美術館
ドイツメタムジーク音楽祭(西ベルリン、ナショナルギャラリー)
ベルギー、フランス声明公演(昭和六十二年二月)
於ブリュッセル、ベルギー放送局、パリ、ギメ東洋美術館、パリ、
ラジオ(公開録音)マルセイユ、ビエイシャリテ礼拝堂