京都芸術劇場 春秋座 studio21

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公演名

舞台『豚小屋』公演関連企画
21世紀のパゾリーニのために ~映画『テオレマ』上映&トーク~

日時 2011年4月20日(水) 18:00開場、18:10スタート
会場 京都造形芸術大学 映像ホール(人間館B1階)
料金 無料 (要申込)
申込み 下記に[1、氏名 2、人数 3、連絡先(電話番号・メールアドレス)]をお知らせください。メールでのお申し込みの際には件名を【「豚小屋」関連企画予約】としてください。
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
tel.075-791-9437 fax.075-791-9438
mail.k-pac@kuad.kyoto-art.ac.jp
主催・お問合せ 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
TEL: 075-791-9437

トーク

川村毅(京都造形芸術大学舞台芸術学科学科長)+ 浅田彰(京都造形芸術大学大学院長)
※トーク終了後、映像上映いたします。

Teorema (テオレマ)

1968年イタリア作品 94分
監督・脚本 ピエル・パオロ・パゾリーニ
撮影 ジョゼッペ・ルッツォリーニ
音楽 エンニオ・モリコーネ
製作 マノロ・ボロニーニ
キャスト ルチア・シルヴァーナ・マンガーノ、テレンス・スタンプ他

21世紀のパゾリーニのために

20世紀を生きた彼は、〈過去の力〉と詩に書いた。それはノスタルジーに過ぎないとして同時代の作家達は批判したが、そんな批判彼は十分予想できていただろう、その力をいかにして現在に有効なビジョンとして作動できるかが彼にとっては重要であり、その死は思考と試行の格闘の末の戦死と呼ぶにふさわしい。
21世紀、パゾリーニが記述した〈過去の力〉は未来の力へと連動する。資本主義システムの綻びが随所に露呈してきた今、パゾリーニは召還される。
しかし、彼は英雄的思想家ではなく、巨匠的映画監督でもない。そのようにして召還されるならば、それらは文字通り、単なる過去の力、ノスタルジーと机上の学習でしかない。
彼は、大いなる矛盾だ。矛盾を生き、矛盾を描き、矛盾を残した。
その矛盾のマグマが今でもあちらこちらでボーボー燃えている。
「21世紀のパゾリーニのために」という意味は、その矛盾を召還することであり、可能な限り私たちが、この世紀のパゾリーニになってしまおうという怖ろしい試みでもある。

まだ余震の止まない三月下旬の東京にて 川村 毅

プロフィール

ピエル・パオロ・パゾリーニ P.P.Pasolini

1922年イタリア・ボローニャで、ファシスト軍人の父と元教師の母の長男として生まれる。22歳で処女詩集「カザルサ詩集」を自費出版。終戦前に弟グイードがパルチザンの内紛により20歳で死亡。カザルサで教師になるが、共産党に入党、地域のリーダーとして活躍する。しかし政敵から「ホモセクシュアルが未成年を堕落させている」と密告され、共産党から除名される。極貧の中で詩作・小説執筆を続け、1956年フェデリコ・フェリーニ監督より「カリビアの夜」共同脚本の依頼を受けたのをきっかけに、次々と映画作品を発表、国際的評価を得る。1975年「ソドムの市」撮影直後、ローマ郊外の海岸で他殺体で発見されたが、事件の真相は未だ不明。

浅田彰

京都造形芸術大学大学院長。1957年生まれ。哲学・思想史のみならず、美術、建築、音楽、舞踊、映画、文学ほか多種多様な分野において批評活動を展開している。著書に『構造と力』、『逃走論』のほか、『ヘルメスの音楽』(筑摩書房)、『映画の世紀末』(新潮社)、『20世紀文化の臨界』(青土社)など。『GS』、『批評空間』、『インターコミュニケーション』などの編集委員を務めた。文學界新人賞の選考委員を長く務めたあと、現在は新潮新人賞の選考委員を務める。パゾリーニに関する対談・シンポジウムが『パゾリーニ・ルネサンス』(とっても便利出版部、2001年)に収録されている。

川村毅

劇作家、演出家。ティーファクトリー主宰。1980年明治大学政経学部在学中に第三エロチカを旗揚げ。2002年自作プロデュースカンパニー、ティーファクトリーを設立、以降発表の拠点としている。「新宿八犬伝 第一巻-犬の誕生-」にて1985年度第30回岸田國士戯曲賞受賞。
1996年ACC日米芸術交流プログラムのグランツを受けNYに滞在。1998年ニューヨーク大学演劇学科に客員演出家として招かれる。近年の主な作品に、<神なき国の夜>三部作、作・演出(2005-2008年ティーファクトリー)、「オトコとおとこ」(2006年文学座アトリエ公演・書き下ろし)、「アルゴス坂の白い家」(2007年新国立劇場公演・書き下ろし)、「ハムレットクローン」作・演出(2003年ドイツ、2004年ブラジルツアー)、E.イェリネク作「ウルリーケ メアリー・スチュアート」(2008年TPT・台本、演出)等。2003年世田谷パブリックシアターと京都造形芸術大学舞台芸術研究センター共催公演として初演の作・演出作品「AOI/KOMACHI」は、2007年国内ツアー・NY他北米ツアーにて再演。英・仏・独・伊語に翻訳され、出版や現地でのリーディング公演などが行われている。昨年30周年記念公演として『新宿八犬伝 第五巻』を春秋座ほかで上演、第三エロチカを正式解散した。2011年、パゾリーニ作『豚小屋』を本邦初演。
京都造形芸術大学舞台芸術学科教授。日本劇作家協会、日本演出者協会会員。
HP :http://www.tfactory.jp/


P.P.Pasolini's PORCILE
豚小屋