この度、京都造形芸術大学舞台芸術研究センターでは、舞台芸術学科の特別授業として、フランスの演出家アントワーヌ・コーベを招き、インタヴュー形式の講演会をコーディネートするはこびとなりました。
この十年間、グローバル化の影響もあり、日本と海外の劇作家、演出家、俳優の共同作業による舞台づくりが日常化しましたが、その現場では、あらためて日本人劇作家のテキストの特徴や、日本人俳優の身体性などが問われています。
コーベ氏は2002年にフランスのテアトル・ウヴェールで鐘下辰男の戯曲をドラマ・リーディングで手がけたのをきっかけに04年に来日。リアリズムの劇作家として知られる永井愛の代表作『見よ、飛行機の高く飛べるを』を抽象的な舞台空間に移し変え、シンプルかつ大胆な演出で高い評価を得ました。従来の日本の演出家とは異なる視点を導入して成功した一例といえるでしょう。
今回の特別授業では、コーベ氏の演出家としてのキャリア、その手法などに焦点を当てながら、現在進行中の『死のバリエーション』(作:ヨン・フォッセ、出演:長塚京三、高橋惠子ほか、兵庫県立芸術文化センター、6月6、7日)の演出について、また、日欧の演劇観の違いや、現代の舞台作品に求められている表現のあり方についてお話をうかがう予定です。
講師:アントワーヌ・コーベ(通訳:石井惠)
聞き手:森山直人(京都造形芸術大学 舞台芸術学科准教授)