京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター上演実験シリーズvol.19
遊園地再生事業団+ニブロール♯15
『トーキョー/不在/ハムレット』 |
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■プレビュー公演を経て、本公演へ
著名な俳優らによって観客の動員を増加させるというやり方にいまの演劇は傾いているが、それがいけないとは思わないものの、しかしそれとは異なるものの作り方もきっとあると考えられる。
若くて無名の俳優たちだからできることは、その持てあました時間を有効に使うことだ。長い時間(およそ一年間)を使って、様々なアプローチによるプレビュー(リーディング、簡単な公演など)を重ね、その間、いくつかのトレーニングを積みこれまでと異なる表現の方法を探す試みをする。その時間ずっと、実像の俳優を映像に記録したり、季節ごとに俳優たちを風景のなかに立たせせりふを発する姿を映像にすると言葉はまたべつの色合いになって出現するのではないか。それらすべてが反映される作品になる。「時間」の積み重ねが作品そのものになる。無名のトーキョーとその近辺に住む俳優たちの息づかいそのものが作品として成立すればいい。そして、異なる舞台の作り方そのものを探す試みだ。
遊園地再生事業団 主宰/宮沢章夫
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『トーキョー/不在/ハムレット』プレビュー公演
| [1]リーディング公演 |
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| 2004年5月6日(木)〜9日(日) |
会場:神楽坂
die pratze |
| [2]映像作品『be
found dead』上映会 |
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| 東京:2004年7月17日(土)〜23日(金) |
会場:池袋
シネマ・ロサ |
| 水戸:2004年9月19日(日) |
会場:水戸芸術館 |
| 京都:2004年10月23日(土)・24日(日) |
会場:京都造形芸術大学 |
| 大阪:2004年11月20日(土)〜26日(金) |
会場:第七藝術劇場 |
| [3]実験公演 |
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| 2004年9月2日(木)〜5日(日) |
会場:横浜 STスポット |
| [4]準備公演 |
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| 2004年10月14日(木)〜17日(日) |
会場:麻布
die pratze |
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『トーキョー/不在/ハムレット』本公演
| 東京:2004年1月9日(日)〜23日(日) |
会場:シアタートラム |
| 京都:2005年1月28日(金)・29日(土) |
会場:京都芸術劇場 春秋座 |
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■物語
夏のある朝のできごとだ。まだ若い女のからだが水に浮かんでいるのが発見されたのは、利根川の河川敷に作られた小さな沼だった。女は埼玉県北埼玉郡北川辺町という小さな土地に住む松田杜李子という名のまだ十七歳の高校生だったが、それは自死だとその後の調べでさらに判明した。北川辺は埼玉県のなかで
唯一、利根川の北にある奇妙な町だ。北川辺町に「不在」があった。牟礼秋人という不在だ。女が死ぬ半年ほど前の冬、死んだ女、つまり杜李子の恋人である秋人が姿を消してから町には禍々しく、そして忌まわしい空気がはりつめ住民たちをおびえさせたが、いくつかの奇妙な事件があり、一人が死に、またべつの一人が死んだが、そのころ町の若い者たちのあいだに、奇妙な怪異の噂が流れていたのもその土地ならのものだった。利根川の河川敷に亡霊が出るという。北川辺に住む贄田継司をはじめ何人かの者らがそれを確認しようと出かけたのもまた、北関東に冷たい風が吹いている時期だった。亡霊はほんとうに存在していたのだろうか。もしそうだとしたら、それが意味するものはなにか。牟礼秋人の失踪には、実の父冬人が死に、そして伯父だった男、牟礼夏郎治が実の母と結婚するという出来事が深く関係していると町の者らは想像し、人から人の口へ、小さな町では醜聞がまたたくまに広がる。そこは北川辺町というどこか奇妙な土地だ。利根川と渡良瀬川に挟まれ、そして過去から流れる水との長い歴史、あるいは、ここでしか生きられずにいまも残るある一族の神話的な来歴。小さな土地に、人々をおびえさせる数々の事件が生まれ、禍々しさと忌まわしい空気が包む。けれど、ごくあたりまえに見える日常の裏側には、ひっそりとしたエロスも充ちている。若い女が死んだのは夏だった。川に流される女。それは冬から続く忌まわしさの終焉を意味していただろうか。あるいは、またべつの物語のはじまりなのだろうか。 |
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| 作・演出・美術 |
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宮沢章夫 |
| 作曲 |
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桜井圭介 |
| 演出協力 |
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矢内原美邦(ニブロール) |
| 出演 |
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大河内浩 伊勢由美子 岩崎正寛 笠木泉 片倉裕介 上村聡 岸建太朗 熊谷知彦 佐藤一晃
柴田雄平 鈴木将一郎 田中夢 南波典子 渕野修平 三坂知絵子 山根祐夫 |
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【遊園地再生事業団】
80年代半ば、ラジカル・ガジベリビンバ・システムという集団名で、CITY BOYS、竹中直人、いとうせいこうらとともに、舞台活動を開始した宮沢章夫が、1990年、『遊園地再生』という作品を上演するために組んだプロデュースユニットが、遊園地再生事業団である。その後、92年に上演した『ヒネミ』により本格的に活動を開始。公演ごと、作品にふさわしい俳優を募って上演を継続し、2000年に公演した『砂に沈む月』まで、十数本の作品を発表後、3年間の休止期間に入る。2003年『トーキョー・ボディ』では、戯曲+映像+パフォーマンスのコラボレート作品を発表し、第二期ともいうべき活動を開始した。宮沢の戯曲と、遊園地再生事業団の特徴は、何気ない会話の中に生じる言葉のずれや反復を笑いに包み込むことで日常をよりリアルに描き、背後にうごめくエロスやコミュニケーション不全を露わにすることだが、既成の劇作法から遠ざかり、劇的なものを疑いつつ表現することであり、それが90年代の劇シーンにおいて、劇そのものへの、劇による批評となった。様々なジャンルの俳優や、ミュージシャン、漫画家など、出演者も多岐に渡り、宮沢のジャンルを越境し、演劇を側面から批評する意志はそうした点にもあらわれる。
他、朝日新聞連載『青空ノート』をはじめ、エッセイも多数執筆。99年に発表した『サーチエンジン・システムクラッシュ』(文藝春秋)が芥川賞候補に選ばれ、注目を集める。2000年より京都造形芸術大学の映像・舞台芸術学科で劇作と演出について教える。著作に『青空の方法』(朝日新聞社)『よくわからないねじ』(新潮社)、『牛乳の作法』(筑摩書房)などがある。 |
【宮沢章夫】
1956年静岡県生まれ。90年、作品ごとに俳優を集めて上演するスタイルの「遊園地再生事業団」の活動を開始し、『ヒネミ』(92年)で岸田戯曲賞受賞。10年間で十数本の舞台作品を発表公後、2000年に3年間の休止期間に入る。2003年『トーキョー・ボディ』では、戯曲+映像+パフォーマンスのコラボレート作品を発表し、第二期ともいうべき活動を開始した。朝日新聞連載『青空ノート』をはじめ、エッセイも多数執筆。99年に発表した『サーチエンジン・システムクラッシュ』(文藝春秋)が芥川賞候補に選ばれ、注目を集める。2000年より京都造形芸術大学の映像・舞台芸術学科で劇作と演出について教える。著作に『青空の方法』(朝日新聞社)『よくわからないねじ』(新潮社)、『牛乳の作法』(筑摩書房)などがある。
http://
www.u-ench.com |
【ニブロール】
1997年設立。振付家(矢内原美邦)を中心として、映像、音楽、ファッション、照明、美術など、各分野で活躍するアーティストによって構成されているアート・ディレクター集団。「パフォーミング・アート」という従来の舞台表現の枠に捉われない、新たな「アート」としての表現を追求。公演活動の拠点を東京としながら、海外公演も多数行う。
99年7月、アビニョン演劇祭OFFに「街シリーズ」第一弾『林ん家に行こう』を出品。2000年3月第二弾『東京第一市営プール』、11月第三弾『駐車禁止』を発表。01年には、オレゴン・ダンスフェスティバル、サンフランシスコ・BUTOフェスティバルに招聘され、初のアメリカツアーを行う。同年、ランコントレ・コレオグラフィック・アンテルナショナル・ドゥ・セーヌ・サン・ドニ(旧バニョレ振付賞)横浜プラットフォームにて、ナショナル協議員賞を受賞(『駐車禁止』)。02年2月『コーヒー』を発表。ベルリン、パリ、ニューヨーク、インド、バンコクなどで上演。02年後半からは「ノート」という同一コンセプトを基に、ファッションショー『日の丸ノート』、演劇公演『ノート(裏)』、ダンス公演『ノート』と、他分野での舞台表現を試みる。最近の上演に、04年8月
『NOTES』【会場=シアタートラム(東京)/カンプナーゲル(ドイツ・ハンブルグ〈ラオコオン・フェスティバル2004招聘〉)】、11月
『ドライフラワー』【会場=KITCHEN(ニューヨーク)】がある。
また舞台公演以外にも、映像インスタレーションの出品、ファッション・ブランド『Nibroll
About Street』や音楽レーベル『Nibroll Technique』などで活動の幅を広げている。
http://www.nibroll.com/ |
【矢内原美邦 Mikuni Yanaihara】
高校からダンスを始め、全国高校ダンスコンクールにてNHK賞、特別賞など数多くの賞を受賞。大阪体育大学において、舞踊学を専攻する。卒業後、映像表現に興味を持ち、東京映像芸術学院に入学。1997年、『ニブロール』を設立し、国内はもとより、オレゴン・ダンスフェスティバル(アメリカ)、サンフランシスコ・BUTOフェスティバル(アメリカ)、ベルリン・フュージョンフェスティバル(ドイツ)など、数々の海外フェスティバルに招聘され、振付家として高い評価を受ける。 |
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29日の公演終了後、大学内会場にて『トーキョー/不在/ハムレット』をめぐるシンポジウムを開催いたします。
| ●タイトル |
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「身体の飛び地、言語の飛び火」 |
| ●パネリスト |
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宮沢章夫(劇作家・演出家・作家)/矢内原美邦(振付家)/松田正隆(劇作家・演出家)
八角聡仁(批評家) ほか |
| ●定員 |
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150名、要予約 |
[申込・問い合わせ先] 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター |
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| ■日時 |
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2005年1月28日(金) 18:30開場 19:00開演
2005年1月29日(土) 14:30開場 15:00開演 |
| ■会場 |
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京都芸術劇場 春秋座 |
| ■料金 |
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| [一般] |
前売 3,500円 当日 4,000円 |
| [学生&ユース(25歳以下)] |
前売 3,000円 当日 3,500円 |
※学生証もしくは年齢のわかるものをご提示ください。
※未就学児童のご入場はお断りします。 |
| ■前売開始日 |
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2004年11月8日 |
| ■前売取扱 |
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京都芸術劇場チケットセンター 075-791-8240(平日10時〜17時)
チケットぴあ 0570-02-9999/9966(Pコード357-480) |
| ■主催 |
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京都造形芸術大学
舞台芸術研究センター
有限会社ウクレレ |
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[お問い合わせ]
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター 〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2−116
Tel.075-791-9437 Fax.075-791-9438 E-mail info@k-pac.org
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