experiment
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター上演実験シリーズvol.13
空中庭園第6回公演
ポール・クローデルの詩による創作能
『内濠十二景、あるいは《二重の影》』
作・演出:渡邊守章、節付・作舞:観世榮夫
老人(クローデルの霊)/聖ヤコブ: 観世榮夫、二重の影/ドニャ・プルエーズ:梅若晋矢
三番叟を舞う若者/ドン・ロドリッグ:野村萬斎
河村和重(地謡)、河村博重(地謡)、河村和晃(地謡)、越賀隆之(地謡)
大倉源次郎(小鼓方)、亀井広忠(大鼓方)、三島卓(太鼓方)、一噌隆之(笛方)、他
■本邦初演
 『内濠十二景、あるいは《二重の影》』は、20世紀ヨーロッパ最大の劇詩人であり、大正年間に駐日大使であったポール・クローデル(1868〜1955)の詩を素材に、渡邊守章が構成・台本・演出を受け持ち、観世流シテ方の観世榮夫が節付け・振り付けを行い主演した新作能です。2001年9月フランス/イゼール県ブラング城館で催された国際クローデル会議の委嘱作品として世界初演され、大好評を博した作品で、今回はその改訂版となります。日本における公演は、春秋座と東京・世田谷パブリックシアターが最初になります。

 ポール・クローデルは、大正年間に東京に駐在した時期、日本の伝統文化を愛し、優れた日本文化論を残したほか、日本文化に触発された多くの詩篇・エッセーを書きました。その一つに、皇居内濠の散策に話題を借りて、自らの詩想や詩論を喚起した詩篇「内濠十二景」があります。この詩篇と、彼の集大成的長編戯曲である『繻子の靴』の一部をモチーフにして、クローデルが強く引かれた【能】の発想と技法を用いた複式夢幻能の新しい形を追求したものとなっています。
 フランスに対する日本文化の紹介者となったクローデルの、日本理解の今日的意義を再検討するとともに、グローバリゼーションの地平における異文化間のより深く創造的な相互理解に資するであろう、創作能である。
※『内濠十二景』の内の2篇と、『繻子の靴』「2日目」の最後の3つの情景(「聖ヤコブ」「二重の影」「月」)は、手稿研究などから制作年代がほとんど正確に同時期であることが分かっている。
■あらすじ
 この作品の構成は、前シテが詩人クローデルの霊であり、日本の若い俳優(ワキ)に「二重の影」を能の技法で演じることを勧めて姿を消すが、若者の「三番叟」の舞によって、皇居の石垣の面に、フランスでの『繻子の靴』の上演において実現しなかった「二重の影」(ツレ)が現れ、その言葉に引かれて若者は主人公ロドリッグとして、地上で結ばれぬ恋人プルエーズ(二重の影)と連れ舞を舞う。神の掟を前に結ばれぬ二人の恋人の調停をするのは、オリオン星座の姿をとって出現する聖ヤコブ(後シテ)であり、この老体の聖人の舞・働きが最後の和解を暗示して終わる。
日時 2004年3月1日(月) 19:00開演(18:30開場)
14:00〜 対談あり 出演:渡邊守章、芳賀徹(京都造形芸術大学学長)
会場 京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内)075-791-8240
料金
[一般] 前売4,500円、当日5,000円
[学生] 前売2,500円、当日3,000円
[教職員・友の会] 前売4,000円、当日5,000円
※全席指定
※学生&ユース券は学生証か年齢のわかるものをご提示下さい。
※未就学児童のご入場はお断りします。
前売開始日   2003年12月2日
前売取扱 舞台芸術研究センター 075-791-8240
チケットぴあ 0570-02-9966(Pコード351-039)、0570-02-9999
製作 有限会社空中庭園
主催 有限会社空中庭園、京都造形芸術大学舞台芸術研究センター
ポール・クローデル『内濠十二景』による新作能上演実行委員会
[お問い合わせ]
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター 〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2−116
Tel.075-791-8240 Fax.075-791-9438 E-mail info@k-pac.org
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