高田和子SANGEN SPACE vol.2
『高橋悠治との仕事』
常に時代の動きを敏感に受けとめ、数々の話題作品を生み出してきた
三絃奏者・高田和子による企画シリーズの第二弾。メインゲストに高橋悠治を迎えてお届けします。
ゲスト=高橋悠治(コンピュータ)、志村禅保(尺八)、巻上公一(歌)、山田せつ子(ダンス)
1990年代、高田和子と高橋悠治との仕事でたくさんの歌曲が生まれました。コンピュータから出る三絃の音とライブ演奏の生音が、空間で交錯する世界初の試み『水』。死を待つ病気の子供の詩を、仰向けに寝ながら歌うことで話題を呼んだ『寝物語』など。今回のプログラムではそれらの再演を行い、後半には5人の演者でケージの作品を演奏します。各曲の合間には尺八による『時雨
(しぐれ)
』『かげろふ』『葛城
(かづらき)
』を演奏します。
■プログラム■
『時雨』:尺八ソロ(志村禅保)
『風がおもてで呼んでゐる』(宮沢賢治「疾中」による):三絃弾き語り(高田和子)
『かげろふ』:尺八ソロ(志村禅保)
『水』:三絃弾き語り(高田和子)+laptop (高橋悠治)+ダンス(山田せつ子)
『葛城』:尺八ソロ(志村禅保)
『寝物語』:歌(巻上公一)箏(高田和子)
『Variations IV』(John Cage):5人の演者による
これはいまの日本の音楽シーンに必然性がある現在進行形の最もレベルが高い音楽活動です。
木戸敏郎
(元国立劇場演出室長・京都造形芸術大学教授)
『高田和子…高橋悠治との仕事』素晴らしいテーマだ。我意を得たりという感慨である。この二人を最初に引き合わせたのは国立劇場プロデューサー時代の私だった。高橋悠治氏に委嘱した作品の初演を高田和子さんにお願いした時、もう15年も昔のことだ。
高橋悠治氏は1960年代のニューヨーク音楽シーンで作曲に演奏に鬼才の名声をほしいままにしていたが、帰国後しばらくして“本音”の音楽活動を始める。本音とは何か。かつて日本オペラ界草分けの藤原義江が「僕達は味噌をなめてバターをなめたふりをしていなければいけないんだから…」と嘆いていた。味噌をなめて味噌がおいしいと言うことはタブーだった。それを破るのは勇気の要る行為である。未踏の音楽活動を始めた高橋悠治を当時の音楽界は恐れ敬遠していた。
高田和子さんは早くから三絃の名手として知られ現代作品にも研鑽を積んで並々ならぬ冴えを見せていたが、保守的な邦楽界では主に古典の演奏で評価されていた。ところが驚く勿れ、クラシックの演奏家がしばしば拒絶反応すら示した高橋悠治の音楽を地唄の古典で培われた高田和子が直観的に理解した。これは演奏家を超えて音楽家としての質の高さを示すものであるが、同時に高橋悠治の音楽がジャンルを超えて本物であることの証しでもある。二人の共振によって初演は見事な成功を収めた。以後も何度か同様の企画を重ね、その成果は国立劇場の貴重な実績になった。
二人の共振は私が国立劇場を離れた後はご自身達の企画で世間的に拡大して展開し今では独白のジャンルをなすまでに至っている。これがいまの日本の音楽シーンに必然性がある現在進行形の最もレベルが高い音楽活動の−つであることはお聴きいただければ納得がゆきます。是非聴きに来て下さい。
●高田和子[三絃・うた]
箏を中能島欣一と谷珠美に、三絃を杵屋正邦に師事。東京芸術大学大学院修了。83年より国内外でリサイタル多数。ソロCDに「一枝繚乱」、「高橋悠治リアルタイム6・鳥のあそび」がある。99年和楽器プロジェクト「糸」結成。00年東京芸術大学非常勤講師。現代音楽の枠を越え、三絃と歌の可能性を追求。
●高橋悠治[作曲・laptop]
柴田南雄、小倉朗、ヤニス・クセナキスに作曲を学ぶ。70年代に新音楽の季刊誌『トランソニック』を編集。80年代にはアジアの抵抗歌を演奏する「水牛楽団」を組織。詩人藤井貞和、画家富山妙子、インドネシアの舞踊家サルドノ.W.クスモ、タイの生きるための歌の「カラワン」バンド等と一緒に仕事をしている。
●巻上公一[超歌唱家]
即興とソングが共存する方法論で独自の活動を展開するバンド、ヒカシューのリーダー。他にも、声帯の可能性を探る即興演奏、歌謡曲を大胆に生まれ変わらせる「超歌謡」の試み、ホーメイ(ホーミー)の研究や紹介、声帯の延長としてのテルミンや口琴の演奏などを精力的に行っている。日本トゥバホーメイ協会会長。
●志村禅保[尺八]
酒井竹翁、酒井松道両氏に師事。フィールドワークとして各地・各流派の虚無僧本曲奏法を修得。99年『古管尺八の楽器学(CD付き)』を出版。尺八古譜・古楽器の復元研究演奏、虚無僧尺八と現代曲を中心に国内外で講演・演奏多数。Cyber尺八(コンピュータ内蔵尺八)作品が、ICMC94,96入選。大阪芸術大学助教授。
●山田せつ子[ダンサー]
笠井叡に師事。繊細なフォルムとイメージの多様性で独自のダンススタイルを確立し、国内外で高い評価を得ている。ダンスカンパニー「枇杷系」ディレクター。既成のダンスのコードにとらわれることない身体表現の可能性をさぐり、新鮮なダンスフィールドの開拓に力を注いでいる。京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科教授。
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日時
=
2004年6月26日(土) 15:00開演(14:30開場)
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会場
=
京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内)
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料金
=
[一般]
前売2,500円 当日3,000円
[学生&ユース]
前売2,000円 当日2,500円
[造形大生]
前売1,500円 当日2,000円
※全自由席
※学生&ユースは25歳以下
※学生&ユース券は学生証か年齢のわかるものをご提示下さい。
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前売開始日
2004年4月12日(月)
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前売取扱
=
舞台芸術研究センター 075-791-8240
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企画/構成
=
高田和子
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主催
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
[お問い合わせ]
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター 〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2−116
Tel.075-791-8240 Fax.075-791-9438 E-mail
info@k-pac.org
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 tel.075-791-8240 fax.075-791-9438 e-mail
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