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渡邊守章 作・構成・演出
空中庭園 創作能
ポール・クローデルの詩による
薔薇の名 ―長谷寺の牡丹―
2008年5月22日(木)於:春秋座にて
公演決定!
チケット発売開始 2008年4月2日(水)
詳細は近日中にUPします。
公演名 空中庭園 能ジャンクション
『當麻(たえま)--折口信夫《死者の書》による』
日時 2008年3月1日(土)17:00開演 ※1日公演の前売券は完売いたしました。
2008年3月2日(日)14:00開演 ※2日公演の前売券は完売いたしました。
※当日券の販売もございません。

開場:開演の30分前 受付開始:開演の1時間前
会場 京都芸術劇場 studio21
作・構成・演出・美術 渡邊守章
出演 後藤加代・梅若晋矢(観世流シテ方)・梅若慎太朗(観世流シテ方)
チケット料金 【全席自由席】
一般前売 :3,000円
シニア前売(60歳以上) :2,500円*要証明書提示
学生&ユース(25歳以下)前売 :2,000円*要証明書提示
*当日券は各500円増
京都芸術劇場友の会割引:2,700円*劇場チケットセンターにて前売のみ取扱
※未就学児のご入場はご遠慮下さい
チケット発売日 2008年1月7日(月)
チケット取扱

・京都劇場チケットセンター(平日10:00〜17:00)
 〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 
 tel:075-791-8240 fax:075-791-9438
・電子チケットぴあ
 tel: 0570-02-9999(Pコード382-019)http://t.pia.co.jp/

シンポジウム情報
日時 3月2日(日)『當麻』公演終了後 
会場 京都造形芸術大学 人間館NA102
タイトル 折口信夫と越境する伝統
出席者 浅田彰、松浦寿輝、渡邊守章
入場料 無料(1日もしくは2日の『當麻』公演チケット半券が必要)
要事前申込  定員150名
申込先 京都芸術劇場チケットセンター 
075−791-8240(平日10時〜17時)
主催・お問合せ 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
TEL:075-791-9437

■作品について
能ジャンクション『當麻――折口信夫《死者の書》による』は、1988年に、東京パルコPART-3の企画で製作された「能ジャンクション」の二作目であり、今回はそのリニューアル・ヴァージョンの初演である。一回目の『葵上』は、湯浅穣二のミュジーク・コンクレートと能と現代演劇の「ジャンクション」、つまり「脱―構築的接合」として、本行の能をそのまま演じた観世榮夫の鋭い演技と、能狂言以外の舞台ではデビューとなった野村武司(現萬斎)のレオタード姿の若者の、まさしく世阿弥の言う「時分の花」が、同じ舞台に拮抗して、大評となった。第二作『當麻』も、奈良當麻寺の名高い「蓮糸の曼荼羅」の縁起を巡って、能の『當麻』と、折口信夫の小説『死者の書』の高度に詩的なテクスト空間と、能と現代劇の語りと身体による舞台空間とのジャンクションを企てたが、榮夫、武司の演技に加えて、「語り」部分では、渡邊演出のラシーヌ悲劇の実験的上演で注目を浴びた後藤加代の、存在感と強度のある「声」と「語り」が圧巻であった。
舞台は、大津の皇子(小説では滋賀津彦)の魂の、岩室における「目覚め」に始まって、その御霊(ごりょう)が中将姫(小説では藤原南家郎女(ふじわらなんけいらつめ))に取り憑き、春・秋の彼岸中日に、二上山に沈む日輪の「日想観(じっそうがん)」の体験をさせる。しかもその際に、姫が見てしまうのは、「山越えの阿弥陀」ならぬ「金髪で半裸の美しい若者の姿」だという、大胆な発想。これらは、「蓮糸曼荼羅縁起」を口実に、自らと日本人の深層心理を照らし出すために、民俗学者・歌人・小説家の言葉が仕掛ける「装置」であり、その近代の詩的視線に発ち現れてくるのは、深層のエロスと魂のドラマである。日本人の古層に沈む《言葉》と《イメージ》が、《外部》の幻惑の耀いに照らし出されて、曼荼羅という芸術作品に結晶するという意味では、極めて現代的な「芸術創造による救霊」の物語なのである。

■プロフィール
渡邊守章 渡邊守章(作・構成・演出・美術)
1933年東京生まれ。東京大学教授、放送大学副学長、パリ第三大学客員教授等を経て東京大学名誉教授、京都造形芸術大学客員教授。専攻フランス文学・表象文化論。演出家。ラシーヌ、クローデル、マラルメ、ジュネなどを専攻。著書に『ポール・クローデル――劇的想像力の世界』、『虚構の身体』(中央公論社)、『哲学の舞台』(ミシェル・フーコーとの共著、朝日出版社)、『舞台芸術の現在』(放送大学教育振興会)、『パリ感覚』(岩波現代新書)等。訳書に、ラシーヌ『フェードル アンドロマック』(岩波文庫)、ミシェル・フーコー『性の歴史T――知への意志』(新潮社)、クローデル『繻子の靴』(上・下、岩波文庫、毎日出版文化賞、日本翻訳文化賞、小西財団日仏翻訳文学賞受賞)、ロラン・バルト『ラシーヌ論』(みすず書房、読売文学賞受賞)等。演出作品に、ラシーヌ『悲劇フェードル』(芸術祭優秀作品賞)、クローデル『真昼に分かつ』、ミュッセ『ロレンザッチョ』、ジュネ『女中たち』(読売演劇賞)、泉鏡花『天守物語』等。能・狂言などの日本の伝統演劇にも詳しく、現代音楽とのコラボレーションによる「能ジャンクション」として『葵上』、『當麻』を、またクローデルの詩による創作能『内堀十二景、あるいは《二重の影》』、『薔薇の名――長谷寺の牡丹』を作・演出。演劇企画「空中庭園」主宰。
後藤加代 後藤加代
演劇集団円における渡邊演出の実験的ラシーヌ悲劇で、その存在感と強度のある声と台詞によって、悲劇女優としての類稀な才能を認められる。ラシーヌ『バジャゼ』の后妃ロクサーヌ、『アンドロマック』のアンドロマック。『女王ベレニス』のベレニス(芸術祭新人賞)。『悲劇フェードル』では、有史以来初めて、パリにおいて日本人による日本語のラシーヌ悲劇として高く評価され、1999年には、パリでリニューアル・ヴァージョンに出演。パルコ能ジャンクション2『當麻』で観世榮夫と野村武司(現萬斎)と共演。泉鏡花『天守物語』の冨姫(後に「空中庭園」製作でパリ公演も)、シェークスピア『ハムレット』(野村武司主演)のガートルードなど。円を退団後は『キャバレ』等のミュージカル、平幹二郎のシェークスピア連続上演に参加。2005年には、クローデル没後50周年記念・渡邊演出「朗読オラトリオ『繻子の靴』」(全曲版)で、その健在振りをアピールした。
梅若晋矢 梅若晋矢(観世流シテ方)
能楽観世流梅若家の、故五十五世梅若六郎の孫として生まれ、祖父ならびに現当主梅若六郎に師事。『鞍馬天狗』の子方で初舞台、『小袖曽我』の五郎で初シテ。「梅栄会」を創設、後進の指導に当たると共に、多くの演能活動を行っている。能楽協会会員、重要無形文化財総合指定(平成10年)。主な演能曲目は、『猩々乱』、『石橋』、『翁』、『道成寺』、『隅田川』、『松風――見留』、『求塚』、『卒塔婆小町』等。新作・創作能の上演にも積極的に参加し、『細川ガラシャ』、『鷹姫』、『不知火』、『内濠十二景、あるいは《二重の影》』、『薔薇の名――長谷寺の牡丹』等に出演。フランス、ベルギー、アメリカ、オランダを始め、多くの海外公演に参加している。渡邊演出では、上記『内濠十二景、あるいは《二重の影》』のフランス初演以来、再演(春秋座公演も行った)、三演と、その二重の影=ドニャ・プルエーズは高く評価されてきた。『薔薇の名――長谷寺の牡丹』の漂泊詩人の役も、初演、再演と、クローデルの内心の軌跡をよく表していた。
梅若慎太朗 梅若慎太朗(観世流シテ方)
1985年生まれ。梅若晋矢の長男。現当主梅若六郎、父梅若晋矢に師事。初舞台『老松』の仕舞、初シテ『猩々』、『翁』の千歳、『猩々乱れ』のワキを披く。新作能『安部清明』の清明役、現代劇向田邦子作『胡桃の部屋』の三田村研一郎役を演じた。
「Hanako west」が、能大鼓方の亀井広忠、文楽大夫の豊竹咲甫大夫、尺八の藤原道山とともに、「次世代の古典芸能を担う“四人の侍”」に挙げた。


■シンポジウム出席者 プロフィール
浅田彰 浅田彰
1957年生まれ。京都大学経済研究所准教授。経済学、社会思想史専攻。主な著書に『構造と力− 記号論を超えて』(勁草書房)、『逃走論− スキゾ・キッズの冒険』(ちくま文庫)、『ヘルメスの音楽』(ちくま学芸文庫)、『天使が通る』(新潮文庫、島田雅彦との共著)、『モダニズムのハード・コア――現代美術批評の地平』(太田出版 岡崎乾二郎・松浦寿夫との共著)、『「歴史の終わり」を超えて』(中央文庫)、『憂国呆談』(幻冬舎、田中康夫との共著)、『映画の世紀末』(新潮社)、『表象文化研究−−文化と芸術表象』(放送大学教育振興会、渡邊守章・渡辺保との共著)ほか多数。
松浦 寿輝
松浦 寿輝
1954年生まれ。東京大学教養学部・大学院教授。表象文化論、フランス文学専攻。詩人、映画批評家、小説家。パリ第III大学文学博士号取得。主な著書に『口唇論――記号と官能のトポス』(青土社)、『折口信夫論』(太田出版)、『エッフェル塔試論』(筑摩書房)、『ゴダールの肖像』(とっても便利出版部、浅田彰との共著)、『表象と倒錯 エティエンヌ=ジュール・マレー』(筑摩書房)。小説に『花腐し』(講談社、芥川賞受賞)、『半島』(文藝春秋、読売文学賞受賞)。詩集に『鳥の計画』(思潮社)、訳書にアントナン・アルトー/ジャック・デリダ『デッサンと肖像』(みすず書房) ほか多数。
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
     〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 tel.075-791-8240 fax.075-791-9438 e-mail info@k-pac.org
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